1月になり寒さも厳しくなり、天気予報では今晩から明日にかけて雪の予報がでていた。
雄介は寒空の中いつものように24時前に家からバイトのコンビニに
向かっていた。
コンビニに入りレジにいる高橋に
「お疲れ様ー」と言ってレジ奥の事務室に入っていく。
「店長おつかれさまでーす。」
いつものように能天気に挨拶する雄介に目もくれず
店長の木村は頭を抱えて座り込んでいた。
さすがの雄介も心配になり
「店長どうしたんですか?」と話しかける。
ゆっくり頭をあげ虚ろな目をしている木村。
「店長?」
「もう駄目なんだ・・・・」
「駄目って何が駄目なんですかああ?」
「このお店がもう駄目なんだ・・・潰れるかもしれない・・・」
「え?潰れる?何でですかああ?お客さん結構いるじゃないですか?」
木村は急に立ち上がり、先ほどの虚ろな目に光を取り戻し
叫び出す。
「お前の妹のパンツと動画を買いすぎたんだよ!
週に2~3回も買って月に30万近く店の金から出費してたら
金が回らなくなったんよおおお」
雄介は呆然と木村を見上げて呟く。
「僕の妹がこの店を潰すのか・・・・」
木村にも雄介の呟きが聞こえてしまう。
「あーーそうだよー
お前の可愛い陽子ちゃんは悪魔だ。
あの子に夢中になったばかりにパンツや
パンツ生脱ぎ動画で月に30万だ。
わかるか?30万だぞ。
何でパンツで店を潰さなきゃならないんだ。」
「本当に潰れてしまうんですか?」
「あー今月中に潰れちゃうね。
もう潰れちゃう。ペシャンコだよ。
パンツで店潰すって俺ぐらいじゃねええかああああああ。」
木村は笑い出し、急に事務室から出てコンビニの外へと走っていく。
雄介も後を追い、コンビニの外へ向かうと
空から雪が降ってくる。
遠くに雪が降る中を走り去る木村の後姿が目にうつる。
「僕の妹のパンツが店を潰し、店長の人生を狂わせてしまった。」
雄介は店に戻り、高橋に話しかける。
「ここもう駄目ですね。」
「らしいな・・」
「今日バイトどうしまようか?」
「うーん、店長戻ってくるかわかんないけど・・
今日だけはちゃんとやろうよ」
「そうですね・・・」
雄介と高橋は黙々と働き、二人は朝のバイトの人達と入れ替わり、
帰宅する。
家に着きベッドに横たわる雄介。
僕の妹は凄いなぁ・・
パンツだけで店潰しちゃったよ・・・
明日からどうしようか。
10ヶ月間のバイトとパンツの売り上げで
200万以上貯金が出来た。
当分は何とかなるな。
雄介は眠りにつく。
第一部完「妹パンツがコンビニを潰す。」
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