雄介が目覚めたのは朝の7時。
生活リズムだけは規則正しく、常に体力が有り余っている状態。
雄介はさっそくPCの前に座り、某大手オークションサイトで
子供用下着を物色する。
これかわいいなぁー陽子にはかせたいなぁ。
そして手渡ししてもらって匂い嗅いだらたまらないだろうなぁ。
はぁ仕事見つけないと、仕事ってどうやって見つけるんだ。
ネットで仕事の見つけ方を検索すると、
派遣やアルバイトの募集がすぐ見つかる。
バイトでもいいのかなぁ?
雄介は立ち上がり、妹の部屋へと突進する。
妹の部屋まで行きドアを開けようとするが、鍵がかかっているようで開かない。
ドアを数回ノックして
「おいー陽子ちゃーん、働くってバイトでも良いのかー? おーい」
陽子は昨晩の騒動で寝付けずに少し寝不足気味。
雄介のノックと叫び声で何とか目を覚まし、立ち上がる。
「うるさいなぁーなにー?」
「おいーまずはドア開けてくれよー」
ノックする雄介。
「駄目にきまってんでしょ、あんた部屋の中にいれたら
何するかわからないでしょ」
「何もしないよー、もうーねー仕事ってバイトでもいいのー?」
本当はしっかり就職してもらいたいが、
今の兄を見ていると就職はまず不可能と思い
まずはバイトでも良いので働いてもらいたいと
陽子は了承する。
雄介は履歴書が必要だと知り、家から歩いて3分の良く行くコンビニに向かう。
コンビニに着き窓に目をやるとバイト募集の張り紙が目につく。
さっそく店の中に入り一目散に店員の前に行く。
「あのー張り紙のバイト募集って今も募集してますかぁー?」
店員はちょっと困った顔して店長呼んでくるので待ってくださいと
店の奥に入っていった。
「店長ーあの毎日エロ本立ち読みにくる奴がバイトしたいって来てますよ」
店長の木村はびっくりした顔で店員の高橋を見る。
「あ・あいつが?この店でバイトしたいって?」
「はい。店入るなり聞いてきました」
困惑した顔つきで木村は事務所から出て
店内にいる雄介に話しかける。
「ここでバイトしたいの?」
「はい!」
「履歴書とか今もってるの?」
「はい!今から買います!」と手に持ってる履歴書を見せる雄介。
唖然とする木村を尻目に雄介はレジへと向かう。
高橋がレジに入り雄介は履歴書の代金を払い、
手に持つと再度店長の木村の前に立つ。
「買ってきました!」
「そ・そうだね・・」
「採用してくれますか?」
「え?」
「採用してくれますか?」
「えっとまずは履歴書書いてからもってきて」
「そうなんですかぁ・・わかりました」
それだけ言うと早足で店から出ていこうとする雄介を
木村は追いかける。
「君、君ーえっとー履歴書書いたらここに電話してよ。
面接の日決めるから」
振り返り雄介は万遍の笑みで頷く。
走って家まで帰り、さっそく妹の部屋をノックする。
「おーい陽子ちゃーん。面接まで漕ぎ着けたぞー。」
日曜なのでもう少し寝ようと横になっていた陽子は飛び起きる。
「え?面接?なにそれ?どこ?」
得意げに答える雄介。
「家の前のコンビニでバイト募集してからー応募してみたー」
頭を抱える陽子。
家から近いとあって頻繁に通っていたコンビニに
この兄がバイトするとなると行けなくなる。
「そこは駄目。」
「駄目ってなんだよー。そんな約束してないじゃん」
陽子は顔をしかめる。
しかしよく考えればあの兄がそんな簡単にバイトに受かるはずないと思い
許す事にした。
さっそく雄介は部屋に戻り履歴書の書き方をネットで検索して
書き始める。
書き終えると携帯を手にして先ほど渡された番号に電話をかける。
数回呼び出し音が鳴った後に木村の声がした。
「履歴書書きました。」
「え?」
「履歴書書きました!」
「あ、さっきの人ね、えーっと、じゃあ今から来て面接する?」
「ハイ!」
それだけ言うと電話切り、またコンビニへと走っていく雄介。
続く
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