店の中に入り「履歴書持ってきましたー!」と叫ぶ雄介。
店内にいる客は皆雄介を見て不思議そうに見つめている。
店長の木村が出てきて
「君ー大声で叫ぶのは困るよ、こっちへおいで」と
店内奥の事務室へと案内する。
雄介は家から近いとあって毎日このコンビニに通っていて
毎回数千円分のお菓子やエロ本を買っていくお店のお得意様とあって
木村も強く言えないのであった。
事務室に入り椅子を勧められ雄介は座り
履歴書を木村に手渡す。
木村は履歴にざっと目を通して驚く。
「君、あの有名大学のK大学出身なの?」
「ハイ!」
「何で就職しなかったの?」
「え?」
「いや、一流大学出ているんだから就職出来たでしょ。」
「え? あーえっとしませんでした。」
うろたえる木村。
「うーんそうなんだ・・・今までバイトとか何でも良いので働いた事ありますか?」
「無いです!」
木村は何でこんなにハキハキと元気に答えられるのだろうかと戸惑う。
少しの後ろめたさも無く、希望に満ち溢れた目をしている。
「じゃあ何で今回バイトしようと思ったの?」
最早面接というよりは、雑談している雰囲気が事務室に充満し、
一体こいつは何なんだと頭を抱え込みたくなっていく。
「妹のパンツの為です!」
唖然とする木村。
「え?ふざけているの?」
声を荒げてしまう。
雄介はそんな事も意に介さず昨日の事を木村に説明する。
話を聞き終わりため息をつく。
可哀相な妹だと思っていると、雄介はサイフから妹の写真を取り出して
木村に見せてくる。
「この子たまに店に来るよ。これ本当に君の妹?全然似てないじゃん」
「はい!僕の妹です。可愛いでしょ」
妹の陽子を学生時代最も憧れていた君枝ちゃんに似ている事から
木村は密かに「憧れの君」とあだ名をつける程陽子に夢中だった。
驚きを隠せないまま、大きな声で
「この妹が君に手渡しでパンティをくれるっていうのか?」
あまりの声の大きさに高橋が駆け寄ってくるが、
大丈夫、戻りなさいとジェスチャーで高橋に伝える。
気を取り直し落ち着いた声で質問する
「本当にパンティーもらえるの?」
「ハイ!」目を輝かせ答える雄介。
木村は下腹部が熱くなるのを感じる。
雄介の異常な雰囲気に飲まれたのか木村はあらぬ事を口にしてしまう。
「採用したら私にも貸してもらえるかな?」
雄介は少し驚くも、考え込み、
まず使うのは自分で次に貸すならまぁ良いかと思い
承諾する事にした。
「じゃあ採用ですね!えっといつから働けますか!」
「え?」
「パンツ貸すから採用ですね!ありがとうございます!
いつから働きましょう!」
我に返る木村。
丁重に断るはずが、思いも寄らぬ展開で採用する事になっていまい
雄介が店に立つという事を全く想像していなかった。
途方にくれる木村に、雄介は
「明日から働きましょうか?」
と提案していく。
腹を決め
「じゃあまずは人が少ない深夜で研修してみようか?」
と答える。
「ハイ」と雄介は返事して深夜1時に店に行くと約束して
走り去っていく。
妹よー採用とれたぞー手渡しパンティーだーと
胸を高鳴らせ家まで走って行く。
続く
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