「ママ~またお姉ちゃんが私の洋服勝手に着て
出かけていちゃっただよっぉお。
せっかく彼氏とデートに着ていこうと思ったのにぃぃ。
着ていく服がないよぉぉお」
「もう本当にしょうがないお姉ちゃんねー」
母はまたいつもの優奈の姉に対する愚痴かと、
聞き流すように。お昼ご飯を作るっている。
「ママ~聞いているのぉぉ?」
「聞いてますよ~、ちゃんと聞いてるわよぉ~。
そうねーママがお姉ちゃんを後で叱っとくから。
ね?優奈、それでいいでしょ?」
「もう、いつもそうやって言って、
まったくお姉ちゃんを叱らないんだからぁあ」
「あら?そんな事ないわよー」
母は包丁をまな板に起き、
優奈を見つめる。
「いっつも叱るけど、
あなたのお姉ちゃん全く堪えないのよねー。
いくら叱っても無駄なの」
うふふっふ、とまるで他人事みたいに笑う母。
「あなたのお姉ちゃんって、
お母さんの娘でしょっぉ~。
もう何とかしてよぉお」
「何とかしてってね~。
パパはまるっきりお姉ちゃんにいつも丸め込まれるし。
育て方間違ったかしらねーうふふふ」
「もう何よそれ~」
「ほらほら、たかし君とデートなんでしょぉ。
この前買ってきたワンピースでいいじゃない。
あれとっても可愛いわよっぉお」
「ふん」
優奈はぷーっと頬を膨らませ、
リビングから出ていく。
皆お姉ちゃんに甘いんだから!
優奈は彼氏とのデートに水を刺された気分。
お気に入りのTシャツを着て今日はデートしたかったのにぃ!
仕方ないしに二番目にお気に入りのワンピースを着るも
気分は全く晴れない。
ブーたれている間に刻々と時間が過ぎ、
あっという間に待ち合わせの時間になっている。
「あ!いけない!」と
家から飛び出て
待ち合わせ場所の駅前に走っていく。
「ただいま~~」
「あら、おかえりなさ~い。」
入れ違うように姉の由紀が大学から帰ってきた。
妹のお気に入りのTシャツを着て。
「由紀~あなたまた優奈の洋服着ていったのねー。
せっかくのデートで着ていこうと思ってたのにぃ~って
怒ってたわよぉ~」
「あら、そうなの?
でもこのTシャツ可愛いでしょぉ?
私も気に入っちゃったんだ」
「もうしょうがない子ね。
妹のもの何でも欲しがるんだからぁ。
さぁお昼ご飯でも食べましょうかね。」
「うん、手洗ってくるね!」
由紀は洗面台で手を洗い、
タオルで拭く。
そして妹のTシャツを着た自分を見て
うっとりと微笑む。
そしてTシャツの裾を持ち上げ、鼻に近づけると
クンクンと匂いを嗅ぐ。
優奈の匂いがする・・・
由紀はまるで妹を抱きしめるように
優奈のTシャツを着た自分自身をギュっと抱きしめる。
続く
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