友人から貰ったびわを食べた後、
種を庭に植えたら美少女が生えてきた。
むむむむ、これは如何様に。
私はサンダルを履き、庭に出て美少女の側に近づくと、
その少女は目を開き、私と目が合ってしまう。
そして、少女は私の方に歩き出し、
抱きついてくるではないか。
これは鳥などで言うところの刷り込み効果なのか。
母に甘えるように少女はぎゅっと私を抱きしめて、
頭を胸に擦りつけてくる。
少女の背中にそっと手を添えると、ひんやりと冷たい。
それもそのはずだ。
今日から12月になって、本格的な冬がやってくる。
全裸でいたらこの少女は風邪を引いてしまうと心配になり、
ひとまず洋服を持ってくる為に、家の中に戻ろうと身を動かすと、
少女はギュっと掴んでどいてくれない。
「もしもし、その格好じゃ風邪を引いてしまうから、
洋服を持ってくるね。ちょっと待っててくれるかな?」
少女は目に涙を浮かべていやいやと首を振る。
「では、じゃあ一緒に洋服を取りに行こう。
さぁおいで」
私は少女の手を握ると、
ようやく安心したのか笑顔でついてくる。
しかし、家の中を全裸の美少女と手を繋いで歩くのは不思議なもの。
一瞬これは夢なのかと思ったが、
さすがに夢と現実を混同する程耄碌していない。
私はこれは現実だと噛み締め、居間のタンスを開けるが、
もちろん男物しかない。
幸い私は華奢な体格なので、少女でも何とか着れそうな洋服を何枚か出す。
「さぁこれを着てごらん。」
少女は少し不思議そうな顔をして、
洋服を持つと畳の上にぽいっと放り投げてしまう。
「こらこら、これは投げるものじゃなく着るものなんだよ。」
私はまた洋服を渡すと今度は楽しそうな笑顔を浮かべて
やはり畳に投げ捨ててしまう。
これじゃ見た目は中高生ぐらいの女の子だが、
中身はまだ幼児なのか。
致し方なく、洋服を広げ、
頭からトレーナーを着せようとすると、
嫌がるように頭を振って泣き出してしまう。
「これこれ、そんなに泣くもんじゃないよ。
ほら洋服が着れた暖かいだろ。」
少女は大きめのトレーナを着て、
手の裾の部分がベロンと垂れ下がっている。
少女はその垂れ下がった裾を振り回し、
ようやく機嫌が直ったのかキャッキャッキャッと笑っている。
「よし今度はズボンは履こう」
私は少女の足元に膝を屈めて、
顔をあげると目の前には綺麗なピンク色の割れ目が目に入る。
少し欲情しながらも、
こんな無垢な少女に性的欲求を覚える事に自己嫌悪を感じる。
さっさとズボンを履かせてしまおうと、
足を持ち上げズボンに通すと、
今度は姿勢を崩し少女はごろん畳の上に転んでしまう。
また泣き出すかなと恐る恐る覗きこむときゃっきゃっきゃと笑っている。
そしてまた立ち上がり、わざとゴロンと転んで遊びだす。
「これこれ、怪我をしちゃうから止めなさい。」
少しきつめの口調で言うと、少女はシュンとしょげてしまう。
「怒った訳ではないよ。転んで怪我すると痛いから。
痛いと大変だから言っただけだよ。」
少女は少し考えるような表情をして、そして立ち上がる。
また転ぶのかな?と見つめていると足をあげ、
ズボンを履こうとしているじゃないか。
私はこの人間?生き物?の成長スピードに驚かされる。
まだ生まれて間もないのに私の言ってる事が理解しつつある。
私はズボンを履かすと、
少女はペタンを私の側に座ってくる。
そして私の洋服をギュっと掴み、眠くなったのか、
そのまま畳の上に倒れ込んで眠ってしまう。
すやすやと寝ている少女を起こさないようゆっくりと立ち上がり、
電話台の方に歩いていく。
電話をかける相手はもちろんびあをくれた友人だ。
電話をかけると、友人は丁度家にいた。
「びわありがとう。とても美味しかったよ。」
「いやいや喜んでもらえて嬉しいよ。」
「ところであれは、何か特別なびわなのか?」
「いいや、庭に生えているびわだけど。
そんなに美味しかったかい?」
「あああ。美味しかったよ。ありがとう。」
電話を切ると私は考え込まずにはいられない。
あれは特別なびわじゃない。
でもびわの種から美少女が生えてきた。
これはどういう事なのか。
続く
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