「あんたつったってないで、掃除して頂戴」
愛子ママに言われ、すぐさまスナック内の
掃除を始める。
箒で床を掃き始めると、部屋の隅に埃が溜まっているのが
目につき、できる限り丁寧に掃除をする。
「あらーー坊や、いやに熱心に掃除してるのねー」
開店まで手持ち無沙汰な美由紀さんが
近寄ってきて、私のお尻を触ってくる。
私は驚き、美由紀さんを見つめると、
スナックのママが笑い出す。
「美由紀、ウブな坊やにイタズラするんじゃないよ。
鳩が豆鉄砲くらったような顔してるじゃないか」
「お尻をちょっと撫でただけよー。
あんたどんだけ女性に免疫ないのよ」
お尻触られている私が、
何故かさらに馬鹿されてしまうのか。
そりゃ誰だってお尻触られたらびっくりしますよと
思いながらも、
初めて女性にお尻を触られた興奮で
ちょっと勃起してしまう。
母と大差ない年のスナック勤めのおばさんで
勃起してしまう。
複雑な思いを感じながら、
また掃除の続きをしようとしていると、
扉がチャリーンと鳴り響き、
中年の男性が入ってくる。
「あらーうーさん今日は早いのねー」
「おう、ちょっと早く現場が上がったからな」
うーさんと呼ばれる中年の男は
カウンター席に座ると、
愛子ママがすかさずビールをグラスに注ぐ。
「ありがとよ」
うーさんはグラスに入ったビールを一気にの飲み干すと、
チラっとこちらを見つめてくる。
「誰だい?この若いの」
「今日から入った新人なんですよ。」
「そうかい、ちょっとお前こっちへ来い」
イカツイ顔をして、作業服を着ているうーさんに
ビビリながらも恐る恐る近づくと、
金玉を握られ、ウッと身を屈めてしまう。
「もううーさんまたやってるのー。
若い男の子みたらすぐ金玉握るんだからー」
美由紀は悶絶している私に寄りかかりながら、
大丈夫?と耳元で囁いてくる。
私はハイと頷くと、
美由紀のつけているキツイ香水の匂いが漂ってくる。
しかし嫌な匂いという訳ではなく、
昔通っていた習字塾の先生と同じ匂いがする。
私が初めて女性を意識した高梨先生。
腕を持って習字を教えてくれる時に、
ぷ~んと香水の匂いがして、
当時は子供ながらに落ち着きがなくなってしまった。
美由紀さんは高梨先生と同じ匂いがする。
私は呆然と美由紀さんを見つめると
うーさんが笑いながら肩を叩いてくる。
「いやー若いのー悪かったなー
でも金玉握って挨拶って事だからな。
よしママ、こいつにビール出してやって、
俺がおごるよ」
仕事中にビールなんて良いんですかと
心配そうに尋ねると、
ママに呆れられてしまう。
「あんたねー水商売は、
お客にお酒勧められたら飲むのも仕事なんだよ。」
「はぁ、じゃぁご馳走になります・・」
私は頭を下げ、手渡されたグラスに
ビールが注がれるとちびちびと飲む。
「アハッハハ、お客じゃないんだから
そんなちびちび飲んでどうすんのよ。
いっきに飲まないと駄目よ」
美由紀が私の腰に手を回しながら、
またアドバイスをくれる。
「おい、美由紀ーおめええも若い男のが良いのかよ。
いぶし銀の俺のが良いだろ」
「もううーさんったら、私に焼いてくれるのぉ。
いつも私に冷たいのにぃ、うふふふ」
美由紀さんは私から離れうーさんの隣に座る。
「若い者には負けたくないだけだよ。
おい、小僧、飲み比べだ」
「いいよ、飲み比べやっちゃいな。
仕事はちょっとづつ覚えていきゃいいから、
まずはお店に慣れる為にもうーさんと飲み比べしなさい」
滅茶苦茶な事言われるが、
反論出来るわけもなく、
ビールを飲み干す度に、
グラスにビールが注がれる。
次第に体が熱くなり、
シャツの第一ボタンを開け、
体を見ると真っ赤になっている。
視界もぼやけてきて、
こりゃやヴぁいぞと、
逃げるように立ち上がり、
テーブル席のソファに倒れ込んでしまう。
声を遠のいて、気を失い、
気づいた時には店は既に真っ暗になっていた。
起き上がろうとすると、
頭がガンガンし、酒が大分残っていて、
頭がクラクラする。
「大丈夫?」
カウンターの奥から声が聞こえてきて、
目を凝らしていると、
美由紀さんが水が入ったグラスを持って
近づいてくる。
「飲んで?」
出されたグラスを持とうとするも、
フラフラでグラスを倒しそうになってしまう。
「飲ませてあげる」
どうやって?っとふらふらになりながら思っていると
美由紀さんの顔が近づいてきて、
唇が重なり合う。
美由紀さんの口から水はこぼれ、
私の口に入ってくる。
「おいしい?」
私はこの官能的な行為に
勃起してしまい、
下を見て勃起を確認していると、
今度は美由紀さんの手がズボンの上に
伸びてくる。
「もっとお水飲みたい?」
ズボンの上からペニスを握りながら、
また口に水を含みながら、
唇をあわせてくる。
続く
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