「昨日は失礼しました。」
お客様がベッドで眠ってしまったとはいえ、
自分までも眠りこんで、お客様が起きても気づかずに、
寝ていた事を詫びました。
「いえいえ、私もつい本当に気持ちの良い布団なので、
眠ってしまったのがいけなかったんです。」
女性は私に微笑みかけてくれました。
それだけで私は有頂天になっていると、
女性は昨日眠ってしまったベッドの側に行きました。
「あのー昨日のお布団が見当たらないようなんですけどぉ、
売れてしまいましたか?」
貴方の匂いがついた布団に興奮して
私は精子をぶっかけてしまいましたと言えず、
あれーどうしたんだろうととぼけるしかありません。
女性はどこだろうと店内を散策し、
とうとう店の隅に畳まれている精子がついた布団を
見つけてしまったのです。
女性は嬉しそうに布団を手に持ち、
ベッドまでやってきて、
「もう一度ちょっと試しに寝て良いですか」と
聞いてきました。
断る事も出来ずに、ハイと頷くしかありません。
女性は布団を広げ、靴を脱いで、
ベッドの上に寝転がり、布団を自分の体に
かけました。
「あれー、何か昨日より体にしっくりくるかも。」
女性はリラックスした表情で、
私の精子がついた布団を堪能しています。
その光景に私は物凄く興奮して、
思わず勃起してしまいました。
丁度彼女の股間辺りに、
私の精子がついた布団があり、
擬似ぶっかけをしているようです。
私は少し鼻息が荒くなり、
彼女は見つめ視姦しているような気分に陥ってしまいました。
私の妄想がどんどん膨らんでいくのを
遮るように彼女に声をかけられる。
「あのー違うお布団を試してもいいですか?」
私は勿論ハイと頷くと、
女性は起き上がり、店内からそこそこ値段が張る羽毛布団を
一枚手にとりもってくる。
「これーいいですか?」
「はい、どうぞ」
女性はお気に入りのワンピースを見つけたかのように
嬉しそうな表情を浮かべ、
私の精子のついた布団をどかし、
新しい布団をかけて、
感触を味わっています。
そして目を閉じ、呼吸が緩やかになっていくと、
また眠りについてしまいます。
私はそんな彼女を愛おしく思いながら見つめ、
今日こそは絶対彼女が起きるまで寝ないぞと
強く思いました。
しかし、彼女の寝顔をずっと見ていると、
一緒に布団の中に入りたい欲求にかられてくるのです。
これはちょっと自重しなければならないと、
いつもの定位置の椅子に座り、
静止画のような変化のない外の風景を眺めていると、
やはり強烈な眠りに襲われてしまうのです。
彼女の眠りから、何か睡魔を誘う強烈な電波でも
流れているのでしょうか。
私はとうとう眠ってしまいました。
そして目が覚めた時には、
昨日と同じく店内は真っ暗で、
電気を灯しても彼女の姿は無く、
メモだけがベッドの上に残されていました。
「お互いまた寝てしまいましたね。
また来ます。」
昨日よりは幾分砕けた雰囲気の文面に
私は彼女に親近感を覚えました。
私は、彼女の寝ていた布団を手に取りたい欲望を抑え、
昨日と同じ過ちはしないぞと二階に上り、
母といつものように食事をするのです。
そして、お風呂に入り、
自室でテレビを見ながらそろそろ寝ようと
電気を消し、眠りにつこうとしますが、
昨日よりも強烈に彼女の表情が目に浮かび、
一向に眠れる気配が訪れません。
起き上がり、部屋の中を歩き回り、
結局階下のお店に降りてしまいます。
しかし今日はあくまで彼女の匂いを嗅ぐだけ。
それ以上の事は絶対しない。
強い決心の元に、
彼女が寝ていた布団の側に行き、
布団を手に取りました。
布団を鼻の方に近づけて行くと、
昨日のオナニーによる快感が
体を突き抜けてくるのです。
その上、昨日よりも匂いが強く
甘美な芳香が漂ってくるのです。
私はもう我慢出来ずに、
また布団の中に潜り込み、
屹立したペニスを自由にする為に、
ズボンと下着をずらして、
ペニスを握って上下に動かしていまいます。
目を閉じると、
鮮やかに彼女の表情を思い出し、
今日は声まで聞こえてくるのです。
彼女が私の名前を呼ぶ。
何度も何度も彼女の口から
私の名前が発音されるのです。
強い匂いのせいでしょうか、
まるで目の前に彼女が立っているようで
私の恥ずかしいオナニーを見てくれているような
羞恥プレイを味わっているような感覚に陥るのです。
私はまた我慢出来ずに、
今度は昨日よりも値段の張る高い羽毛布団に
ぶっかけてしまいました。
昨日よりも素晴らしく気持ち良い射精で、
自己嫌悪におちいる事もなく、
これはこれで問題だと思いますが、
諦めの心境に似た、ある種の悟りを感じてしまいました。
私は昨日と同様起き上がると、
ティッシュで布団についた精子を拭き取り、
満足感すら覚えながら自室に戻り、
ぐっすりと眠りにつきました。
続く
テーマ : 官能小説
ジャンル : アダルト