和田はチエミの口から卵焼きを受け取ると、
満足に笑顔を向ける。
「チエミちゃんとっても美味しいよ。」
和田は視線を目の前の遙に向けると、
足の間からチラリとベーシュの下着が見える。
「お、お!
何だか久しぶりに元気になってきましたよ。」
チエミの内股に伸びていた手が
さらに奥へと伸ばす。
「ちょっと、和田さん、
食べさせてあげたんですから・・
その・・手は止まっているはずじゃないんですか・・?」
「お!こりゃ一本取られたねー。
でもチエミちゃんワシみたいな高齢の男性が
アソコを屹立させるって滅多にないんですよ。」
和田が一体何を言い出すのがチエミは不安になる。
「そうなんですかぁ」
「そうなんですよ。
つまりですね、この屹立した機会を
私は逃したくないんですよ」
和田の指先がチエミの下着に少し触れる。
「わ、和田さん!
ちょっと待ってください」
チエミはつい大きな声を出して、
スカートの中にある和田の手を掴む。
「なんですか?チエミさん」
目をギラギラさせて和田は今にも手を動かそうとする。
どうしようかと遙を見ると、
ふ~とため息をつく。
「和田さん、チエミは新人なんですから。
最初から求めすぎると、
すぐ辞めちゃいますよ。
これからもチエミが何ども勃起させますから」
和田は納得いかなそうな顔をしながらも
紳士面を崩さす頷く。
「遙さんの言う通りか。」
和田はチエミの方を振り向く。
「チエミさんすまん。
ついつい老い先短いので焦ってしまいました。
ご安心なさい。
これからゆっくりやっていきますので。」
「は・・はい」
チエミはこれから徐々に要求する行為が
ハードになっていくのに危機感を覚えながら返事をする。
「じゃぁ今回はチエミさんに食べさせてもらうだけで
我慢するかな」
和田が口を開けて待っているので、
致し方なく朝食を次々と自分の口に入れ
口移しして食べさせる。
時たま和田の手が太ももに伸びてきたりするが、
和田本人も自重してくれて、
下着までは手を伸ばさないでくれた。
そして、食事を終えると遙が口を開く。
「和田さん今日はたくさん食べましたねー」
「チエミさんという素敵な女性に
巡り合えたので、私も箸、いや!
口が進みましたよ。
アハハハハハッハ」
辟易しながらもチエミは笑顔を保つ。
遙が立ち上がり、配膳を片付けようとするので、
やらしい手から逃れるように
すぐさまチエミも立ち上がり、
片付けの手伝いをする。
「今日は後で検診がありますので、
よろしくお願いします。」
遙は和田に頭を下げ、退出する。
チエミも遙の後を追うように廊下に出ると
眩暈がしてくる。
「あんた見た目より根性あるね」
遙は初めて優しい顔を向けてくれた。
「いや・・ただ・・逃げ出す勇気もなくて・・
それで・・」
「いいよんだよ、それで。
あんた逃げたって、どこにも行けやしないんだから。
多かれ少なかれ、普通の病院でもセクハラ多いんだからね。
どうせされるなら、高い給料もらった方が良いんだよ」
「それでも咀嚼プレイって・・・」
「アハハハハッハ。
和田のアホは紳士面してて
どんでもない変態だからな。
まぁでも無理に襲ったりはしてこないから」
「はぁ・・」
「どっちにしろ、もうそこまでしたんだから
腹決めなよ!」
配膳台を指定の場所に戻すと、
一旦看護師が集まる休憩室に戻る。
部屋の中に入ると30代ぐらいのロングヘアの女性が座っていた。
「チエミで良いんだよね?やっていけそう?」
女性は探るような目つきで向けてくる。
「あんまり・・・・
自信はないです・・・」
遙は女性の隣の椅子に腰をおろす。
「あらー無理っぽいかー。
まぁチエミも座りなよ」
チエミはテーブルを挟んで
向き合うように座る。
「でもねーユキナ。
チエミったら和田に口移しで食べさせたんだよー。
結構いけると思うよ」
「あれ?本当?凄いじゃん。」
「嫌々ですよぉ・・・」
ユキナはお茶の入ったコップを手に取り、
目尻を下げる。
「嫌々って普通無理だって。
風俗じゃねえんだから、
そんな事普通の新人看護師は出来ないよ。
あんたもうちょっと頑張ってみなよ」
「はぁ」
「だって初任給でこんなに普通貰えないぞー。
セレブばっかでコネも出来るし、
退院の時とかをお世話になった看護師に
ちょっとした大金包んでくれたり、
凄いぞー」
「そうなんですかぁ」
いくらお金の話をされても
まだ初日で一円も貰っていないので
新人のチエミは全く実感が沸かない。
チエミは不安な気持ちが全く晴れないで
俯いていると、遙が立ち上がる。
「そろそろ行くよチエミ!」
「は・・はい・・」
今度はどんな苦難があるのかと
思うと足取りが重くなる。
続く
テーマ : 官能小説
ジャンル : アダルト