緩やかにジェットコースターが進みだし、
渦状のレールをゆっくりと登り、
そして内側へと少しスピードが出て回っていく。
ちっとも怖くは無いが、スリリングはある。
いつこの機械が壊れてもおかしくないだろうって
不安感は常にある。
僕は少しハラハラすると、
すぐさま係員のいる搭乗口に戻っていく。
何だかんだで結構楽しんでいる自分がいる事に、
ちょっと悔しくなる。
僕はコースターから降りようと顔をあげると、
前にいる妹が先に立ち上がり、
またもやワンピースがふわりと捲りあがり、
シマシマのパンティが目に入る。
妹はすかさずワンピースを抑え、
搭乗口に降り立つと、僕を見据えている。
「もうー今日二回目だよー。」
妹は甘えた表情で、僕を見つめる。
おい、お前何だその表情はと訝しがっていると、
係の人に声をかけられる。
「降りてくださ~い」
僕は憮然とした表情で、降りると、
妹が腕を組んでくる。
「兄ちゃんが妹のパンツを見たからって
何でお兄ちゃんの方が怒るのよー」
「見たくて見たわけないんだよ」
「わかってるってー」
妹は組んだ腕に頭をチョコンと寄りかかる。
「おい、暑いよ。離れろよ」
「えーいいじゃん。じゃあアイス食べようよー」
ジェットコースターの隣に売店が見え、
妹は指を指す。
僕は妹に引っ張られるように、中に入っていく。
中は寂れた駅のお土産物の売り場といった感じで、
一瞬自分がどこにいるのかわからなくなる。
誰も買わなそうな古びれた300円前後のおもちゃも売られ、
奥にはスナック菓子が置かれている。
妹は僕の腕を解き、カウンターでソフトクリームを頼んでいた。
僕も買おうかと隣で注文しようとすると、
妹がダメだと言う。
「ダメってなんだよ」
「だって一人じゃ食べきれないから
一緒に食べようよー」
「お前良く言うよ。家じゃ大きいカップアイスも
一人で食ってるじゃねえか」
「でもー、今はいっぱい食べれない感じなのぉぉ」
妹を無視して、注文しようかと店員を見ると、
年配の女性店員がニヤニヤして僕を見ている。
僕はため息をつき、
妹との醜態をこれ以上店員に晒したくない為、
妹から離れ、外に出る。
僕はベンチに座り、あの店員にイラついていると、
妹が笑顔でソフトクリームを持って、
隣に座ってくる。
「えへへへへ」
妹はペロリとソフトクリームを舐める。
僕はその姿を見て、無性に食べたくなり、
立ち上がり、買いに行こうとすると、
ソフトクリームを手渡そうとしてくる。
「お前が食べやつなんて食べたくねえよ」
「えーひどーい。
おにいちゃんそんな意地悪だったけー」
「よく言うよ。」
「もういいから食べなよ。
私一人じゃ食べきれないもん」
妹は僕の口元へと持っていき、
口に押し付けてくる。
僕の口の周りにソフトクリームがべっちょっとついて
さすがにキレそうになるが、
口の中に冷たく甘いソフトクリームが広がり、
あまりの美味しさに目を閉じる。
ペロン
僕は至福の時を感じていると、
頬を舐められる感触がして目を開ける。
妹が僕の頬についたクリームを舐めている。
「おにいちゃんまだついてるよー」
小さい舌を出し、また僕の頬を舐める。
「お前何やってんだよ」
「綺麗にしてあげてるんだよー」
ペロン
「やめろよ。自分でやるよ」
僕は腕でついたソフトクリームを落とす。
何だ今日の妹は・・
いつもより甘えてきやがって・・
どういう目的なんだ・・
妹は僕の心情を無視するように
無邪気に食べている。
そして半分ぐらいになったら僕の手に無理やり手渡してくる。
「はい」
口の中に残るアイスクリームの味に誘われるよに、
食べかけのアイスをむしゃぶりつく。
美味い!
暑い日のアイスクリームは美味い!
僕は何もかも忘れ、満足げに笑顔を浮かべてしまう。
チラっと妹を見ると、妹も満足そうにこちらを見ている。
「何だよ」
「何でもなーい」
妹はうれしそうに立ち上がり、
僕の腕を持って観覧車のある方へと歩いていく。
続く
テーマ : 官能小説
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