高木は樹海すぐ側の沿道を一人であるく。
行き先は決まっていない。
ただ樹海に自殺しに来た女性を待ち構えている。
この一週間だれも樹海に女性が死ににこない。
男が車を来て、沿道脇の森の中に車を乗り捨て
中に入っていくところは数回見た。
しかしもちろん高木は男性には全く興味も無く、
男かとわかるとガッカリし、また沿道を当て所無く歩き出す。
そろそろ日が落ちてきて、
今日も自殺しに女は来なかったと
帰ろうかと思うと、背の低いオカッパ頭の白いTシャツの女性が
遠くの方を一人で歩いて樹海に入ろうとしているのが見える。
高木はようやく自殺志願者の女が来たと
走り出す。
辺りは既に薄暗くなっている。
女が入っていたと思われる付近で周囲を見回し、
ゆっくりと樹海の中に入っていく。
遠くの方に薄らと白い影が見える。
高木は見つけたぞおおと白い影に近づいていくと、
人がだらんと浮いている。
上を見ると首にはロープがくくりつけられ、
大分前に首吊り自殺をして腐敗した死体だった。
「なんだ自殺した人かよ」
高木はガッカリし、女も見失いもう諦めて帰ろうと
後ろを振り向くと、先ほどの女がこちらを見つめ立っている。
「へーい彼女っぉおー、死ににきたのぉ?」
女は高木の声が聞こえないかのように
表情を変えずにじっと見ている。
ふふふーもう絶望しちゃってて
ちょっとの事じゃ微動だにしないんだなぁ。
高木は女の方に近づいく。
「ねー自殺しにきたのかーい?」
女は無表情に頷く。
高木は覗き込むように女の顔を見ると
目もパッチしてて、オカッパが良く似合う可愛いらしい女で
びっくりした。
基本的に今までやつれた感じだったり、
ストレスや悩みで歪な顔になってる女性しか出会った事が
なかったので、高木は驚いてしまう。
「ねぇーもし良かったら死ぬ前に僕と楽しまない?」
女は首を振る。
「でもさー死んじゃうんでしょー。
じゃあ今ちょっと楽しんでも罰は当たらないよー。
一緒にラブエンジョイセックスしようよ~」
高木は女に抱きついてキスをする。
「こういう嫌ぁ?」
女は首をかしげる。
「嫌じゃないなら、もっとしたいんだけど?」
高木はあくまでも自殺志願者と
ハッピーセックスがしたので、
あまりレイプとか無理やり強姦するのは好きじゃない。
死を覚悟した直前の中にある刹那的なセックスに
高木は興奮する。
これでこの女性は今世の最後のセックスなんだと思うと
下腹がモリモリと大きくなっていく。
高木はどうも目の前にいる女が
感情や表情に乏しく気分が乗らない。
まるで人形を抱いている気分にすらなる。
「名前は何て言うの?」
囁くように女は「アミ」と名乗る。
「アミちゃんって言うんだぁ。
可愛い名前だし、可愛い顔だねぇ。
よーしアミちゃんのおっぱいツンツンしちゃうよぉー」
高木は人差し指でアミの胸をつんつんする。
小柄な割に胸が大きく、弾力のある感触が指に伝わる。
「アミちゃん巨乳ちゃんだねー」
アミは胸を触られても反応が薄い。
そしていつの間にか完全に暗くなり、
少し遠くを見ると真っ暗で何も見えなくなっていた。
「アミちゃん真っ暗だよー
暗いの怖くないのー?」
アミは頷く。
「そりゃそうだよねー。
今から自殺しに行こうって思ってたんだもんねぇ。
そりゃ暗闇ぐらい怖くないよねー」
高木はどうにかアミの感情を解きほぐそうとするも
全然手応えを感じない。
もう心が壊れちゃってるって子なのかなと
高木はガッカリする。
この状態のアミを抱いても全然楽しめない。
「俺は刹那的なセックスがしたいんじゃあああああああああああ」と
思わず叫んでしまう。
アミは大声にビクンと体を動かすも表情は変えない。
あれれれれ、もしかしてこの子・・・
表情に出ないだけで、心は結構敏感に動いてるぅ?
高木は胸をツンツンしながら、キスをしてみる。
そして試しにスカートの中に手を入れ、
オマンコを触ってみると濡れ濡れになっていた。
僕がセックスでアミちゃんに表情を取り戻すんだ!
「アミちゃんもし良かったらこのままセックスしない?
嫌ならしないよ。
僕は人が嫌がる事をするのは嫌いだからね?
どう?」
アミはまたどっちともつかないような首をかしげる。
「う~ん、そのジェスチャーはOKって事かなぁ?
アミちゃんじゃあぁ僕はアミちゃんを抱いちゃうよっぉおお」
暗くなった樹海の中で自殺しに来たアミという
女を抱きしめる。
続く
テーマ : 官能小説
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