会議室から出て、開発事業部に戻ると後輩の三田村が話しかけてくる。
「先輩どうでした?」
「うん。任された」
「マジっすか!おめでとうございます。」
「おう。でもこっから大変だぞ。
完全新商品のオナホを作るんだから。」
「そうですねー。でも俺も頑張るんで、最高のオナホをつくりましょう」
「そうだな。」
有田は三田村の方をポンと叩く。
自分の席に戻り、さっそく資料探しに取り掛かる。
日本全国の風俗店、そしてAV女優一覧の情報を入手して、
データファイルに保存する。
まずはどこから取り掛かろうか。
熟女と若い子どちらか良いのだろうか。
訓練されたオマンコと初々しさが残るオマンコ。
どっちも捨てがたいが、やはりオナホールとしては、
訓練されたオマンコで自由自在に動かせるものが良いのだろう。
思案していると、後ろから課長の中村が顔を覗かせる。
「俺もついて行こうかなぁー」
「課長、楽しのは最初の数人ですよ。
そこからはもう大変なんですから。」
「ふ~ん、僕を仲間はずれにするんだー。
そうなんだー。」
「もういじけないでくださいよ。
仕事ほっぽり出して課長が現場に行ける訳じゃないですか」
三田村が助け舟を出してくれる。
「課長、この書類これでいいですかね」
中村は不服そうな顔をして、書類を受け取り目を通す。
その隙にデータを持って部屋から出ていく有田。
さて、まずは手近なソープランドに行くか。
会社から出て、電車に乗り五反田まで乗り継いていく。
五反田につくと、、名店ソープランド「泡っ子モコモコランド」に向かい、入っていく。
「いらっしゃいませ」
黒服が出迎える。
「予約してないんだけど、いけるかな?」
「ご希望は何かございますか?」
「店のNO.1とNO.2を指名して3pしたいんだけど」
「少々お待ちください。」
黒服はフロントに置いてあるPCに向かい、
スケジュール表を確認する。
有田はソファに腰をかける。
ついつい浮かれて電話予約するのを忘れてた事を
後悔していると、黒服がこちらに向かってくる。
「お客様」
「はい」
「丁度今から二時間程空いてますので、
サービスをご利用できます。」
「本当ですか!」
「はい、普段なら予約ないとこの二人は抑えられないんですけど、
ついてますね。」
有田は思わず立ち上がり、ガッツポーズをすると、
黒服が微笑みかけてきて、こちらですと部屋に案内される。
部屋は綺麗なワンルームといった形で、
奥に鏡張りになっているお風呂が用意されている。
ソファに腰を下ろしていると、二人の女性がドアから入って来る。
「こんにちわ、愛子です。」 着物姿の女性が挨拶すると、
隣に立っている今時風のアイドルにいそうな女性も頭を下げる。
「夜宵です。」
有田は二人から醸し出される妖艶な雰囲気に屹立してしまう。
二人は入ってきて、対面に置かれたソファに向かい合うように座る。
「こんな早い時間に3pをご希望されるお客様は珍しいわ」
口元のほくろが色っぽい愛子が話しかけてくる。
「うん、まぁこれも仕事のうちだから」
「ライターの方ですかぁああああ」
夜宵は無邪気に質問する。
「いや、なんつかなぁ、つまりアダルト商品、
オナホの開発なんだ」
「まぁそうなんですか。噂には伺っていますが、
大変なお仕事なんですよねぇ」
「知っているんだ。うれしいねー。」
「えーなになにオナホの開発ってなにー」
「夜宵ちゃん後で教えてあげるよ」
「えー今知りたーい」
夜宵は頬を膨らます。
「コラコラ、夜宵、お客様に何て口の聞き方なの」
「ふーんだ」
「もうしょうのない子。
お客様何てお呼びしたらよろしいでしょうか」
「ありちゃんてお願いします。」
「うふふふ、ありちゃん!」
夜宵は機嫌を直して、おもしろそうに有田の名前を呼ぶ。
「では、ありちゃんお風呂へ参りましょう」
「はい!」
三人は立ち上がり、奥の鏡張りのお風呂へと向かっていく。
続く。
- 関連記事
-
テーマ : 官能小説
ジャンル : アダルト