憧れの子育て評論家のイクイク子先生の
ワークショップに初参加。
イク子先生との出会いは、息子が二歳の時。
そう、去年の夏だったわ。
赤ちゃんから幼児になって、
どんどん自我が芽生えてきて、
私の言う事を全然聞いてくれなくて・・・
毎日の育児ストレスでもう限界だった。
私の子供なのに・・・
このままじゃ息子を嫌いになっちゃいそう・・
そんな時にイク子先生の本に出会って感銘を受けたの。
でもやっぱり、子育ては難しい・・・
三歳になった息子にこれからどう接すれば良いかわからない・・・
だから、今日は息子は実家の母に預けて、
イク子先生のワークショップで子育てを
もう一度初心に帰って学ぼうって決意したの。
周りのママ達も憧れのイク先生に会えるって
目を輝かせてるわ!
あ!イク先生が来た!
素敵なピンクのパンツスーツ姿で部屋にやってきた。
「ダメなお母さん達こんにちわ!」
イク子先生ー最初から飛ばしまくりね!
「今日はあなた達を、ダメな母親を
私が、良い母親に変えてみせますからね!」
そう・・ここにいるママさん達は、
皆育児に問題を抱えて悩んでいるママさん達。
どうやって自分の子供に接すれば良いのかわからいのは、
自分だけじゃないのよね・・・
「今日貴方達は、クズで馬鹿な母親だけど、
ひとつだけ良い選択をしました。
腹を痛めて生んだ子供を、嫌いになって育児放棄する前に、
私のワークショップに来て、良い母親になろうって思いったったその行動。
その正しい選択をした事を私は嬉しく思います!
もし、今日来なかったら貴方の子供はロクなもんに育たなかったでしょう!」
確かにそうだわ!
イク先生の本に会わなければ、
二歳の段階でもうネグレクトになってたわ・・
「さぁ皆さん、時間は限られています!
さっそく子育てのトレーニングをしようと思いますが、
今日は特別に素晴らしいゲストが来ています!
日本で三人しかいないという、幼児検定一級のマモル君です!
どうぞーマモル君を温かい拍手で迎えてください!」
えーゲストー!幼児検定一級ってよくわからないけど凄いぃいー
他のママさん達も一斉に拍手して、
私もそれに負けないように拍手すると、
ドアからパジャマ姿の中年のおじさんが・・・
「マモル君!こんにちわ」
「こんにゃちわあああああああ」
寝起きのようなボサボサで
バーコード頭の中年のおじさんがマモル君なの・・・
「素晴らしい幼児っぷりですねー
マモル君今日のパジャマも素敵ですねー」
「うん!うん、可愛いでしょおおおお」
マモル君というおじさんが笑顔を浮かべて、
楽しそうに話している・・・
何よこれ・・・何なの?
心配になって周囲のママさん達を見ても、
目を輝かせてマモル君を見てる・・・
え?知らないのは私だけなの?
「さぁマモル君、じゃあさっそく好きなママさんの時に
行ってみてー」
「はああああああああい」
馬鹿でかい返事をして、
一目散に私の方に走ってくるぅぅうう
いやぁああ、ちょっと抱きつかないでよおおお
「ちょっとおおおお!あんたマモル君を嫌がるなんて何考えてるの!
あんたみたいな馬鹿な親がいるから、子供は苦労するんだよお
外見ばっかり気にして、マモル君の純粋な心には無頓着。
やる気がないなら帰りなさいいいい!」
イク子先生に怒られた・・・
でも・・・どうみても気持ち悪いおじさんにしか見えない・・・
「うえ~~ん、うえええええええん」
「ほら、マモル君泣いちゃったじゃないい。
ちょっとあやしてみなさいよおおお」
う~ん、しょうがなぃい
「よしよし、マモル君泣かないでー」
「うえええん、ママおっぱいぃぃい」
ええぇ何、何~おっぱい揉まないでえええ
続く