場所は普通のマンション
いつの間にかユウジとケンジが
宗教団体の施設として
契約して用意したものだった
俺はおばさんに会う前に
白い装束を着せられ、
そしてユウジに
「あのおばさんの話を聞くだけでいいです
何かしてあげようとか特別な事をしようと思わずに
自然に接してください」
「おい、まじかよ・・
超緊張するんだけど、つか訳わかんないんだけど
どうすりゃいいの?」
「大丈夫です。相手が一方的に
悩みを話すだけですから
さぁ、どうぞ。」
俺は半ばパニック状態で
隣の部屋に入ると
40代の普通のおばさんが
座布団の上に座っているのだ
緊張しながら俺も向かい会うように
座るとユミは頭を深々と下げ、
そしていきなり話はじめたのだ
息子の引きこもり話を
それも長々と話はじめたのだ
生まれた時の悦びから
小学生にあがり、可愛かった子供時代
そして中学生になると
虐められ引きこもるようになり
今年20歳になるにもかかわず
働くどころか、一歩も外へと出ようとしない
そんな家庭の事情を感情を吐き出すように
涙を流しながら吐露し、
全て話終えると、体を屈め嗚咽するように
号泣しはじめたのだ
俺は無意識におばさんのやせ細った肩に
手を乗せ、
「辛かったでしょう」
と口にすると、おばさんは顔をあげ
俺の手をギュっと握って頭を下げてくるのだ
「はい・・本当に辛くて・・辛くて・・
うわああぁああ~~ん」
おばさんは声をあげて
赤子のように泣きだしてしまった。
そして、
「ど・・どうしたら良いんでしょうかああ?」
と聞いてくるのだが、
話を聞いてると、このおばさんが
引きこもりの息子を社会復帰出来るとも思えず
「今のままでいいんですよ。
大丈夫です。」
「でも・・
私も年ですし、息子もこのままじゃ・・・」
「大丈夫ですよ。いつか息子は気づきます
その時まで、あなたはあなたの人生を歩みなさい」
「あっ・・ありがとうございますううう」
おばさんは涙を流しながら感謝して
出ていってしまったのだ
自分でも訳がわからなかったが
何とかなったらしい
ただおばさんの手に負えなそうだから
遠回しにほっとけと言っただけなのに・・・
俺が今した事に
呆然としているとユウジが部屋に入ってきた
「なー今の何だ?
何か上手くいったけど、どういうこと?」
「はい、ハコ様
意外に人は話を聞いて欲しいだけだったりするんです
だからあのおばさんは、ただ話を聞くだけで
十分だったんです。
それに、宗教の勧誘などにひっかる人は
既に精神的にまいっているので、
話を聞いて優しい言葉をかければ
それ以上のことは必要ないんです」
「そうかー」
そして、俺はこれなら自分にも出来るかもと
思ってしまったのだ。
当時の俺は完全に調子に乗っていた
どこからともなくケンジとユウジが
悩める人を集めてきて、
俺がその人達の話を聞くだけ
たまに優しい言葉や
アドバイスすると涙を流し感謝する
まるで自分には
素晴らしい能力が
教祖の才能があると思ってしまったのだ
そして半年も立つと
毎日色んな悩める人と出会う事になった
場所もマンションから
郊外の広い施設を借り、
いつの間にか教典的なものも
ユウジとケンジの力で出来上がり
どんどん信者は増えていった
しかし、俺は教祖ながら宗教団体の
実情は全くしらず、日に日に増えていく
信者に少しづつ戸惑いを、
違和感を感じるようになってしまう
今なら、まだ間に合うかも・・・
教祖という神輿から降りる事が出来るかも・・・
そんな不安を感じている俺の心境を
見透かしたようにユウジは
俺にある事を勧めてきたのだ
信者とSEXしてみはどうかと・・
「おいおい、まじかよ?
さすがに抱いたらヤバくねーか?」
「大丈夫です。既に彼らは洗脳されていますので、
ハコ様との性行為は最高の神秘体験となります」
「洗脳って・・・
いつの間にそんな事したんだよ・・
おい、何かヤバイ事になってんじゃねーか?」
「いいえ、これで悩み、苦しんだ人達も
幸せな生活が送れるんです。
皆ハコ様を心酔しているので、
ハコ様は私は連れてきた女性と
性行為をしてくれればよいんです」
「本当にHしていいのか?」
「はい。実は今日お連れしています」
そしてユウジは、一人の可愛らしい少女を
連れてきたのだ
まだ10代半ばの幼い少女を
その少女は目をキラキラと輝かせ、
俺の事を見つめてくる
憧れ、いやそれ以上の眼差しを
平凡な俺に向けてくるのだ
俺の戸惑いや違和感は完全に吹っ飛び
この目の前の少女とSEX出来ると思うと
興奮し、完全に勃起してしまう
ユウジが部屋から出て行くと
少女は正座をして、そして、頭を下げ
「ハコ様・・・」
と俺の名を呼んでくる。
本当に抱いてよいのか?
俺は屹立させながら
恐る恐る少女の肩に手をやると
ビクンと体を震わせ、
そして顔をあげて俺を見つめてくる。
そして、俺は少女に近づき
チュっとキスをすると抱きついてくる。
俺は最高級に興奮し、
少女の体を貪るように抱いたのだ。
洋服を脱がし、未成熟なおっぱい、
薄っすらと生えた陰毛から見えるマンスジ
そして肛門へと体中を舐めまわし、
屹立したペニスを少女の中に挿入すると
痛みで顔を歪めながらも
「あぁ~ハコ様、ハコ様~」
と俺の名前を嬉しそうに連呼してくるのだ
俺はすぐに射精しそうになり、
たまらず膣からペニスをヌクと
お腹に射精したのだ
少女も俺とSEXした事で本当に幸せそうな表情を
浮かべて、見つめてくる
まさに幸せの瞬間だった・・・
だが・・しかしだ・・・
その日以降、ユウジとケンジは
次々と女性を寄越し
幼いロリ少女からJK、そして熟女や人妻など
様々な女とSEXしまくる毎日を起こる事になったのだ
さすがに、俺も嫌気が差してきた
色んな女とSEX出来るのは嬉しいが
どいつもこいつも同じ反応しかしないのだ
教祖である俺との性行為
絶対的、そして神秘的な存在な
対する反応だ
皆、俺を本物の神か、特別な者だと
本気で信じているのだ
日に日に彼女らの目が
俺の重荷になってくる
実際俺は、ハコ様と呼ばれる教祖だが
教団の運営には全く関与していない
ユウジとケンジが一体どんな事をしているのかしらないし
教団が大きくなればなるほど、
この双子の兄弟との距離が
どんどん広がっていってしまった
しかし、いまさら教祖という
神輿から降りれると言う雰囲気ではない
各地に教団の施設があり、
俺がいる本部なる場所に
毎日大勢の信者が押し寄せてくるのだ
ちょっとした出来心だったのに
いつの間に、こんな巨大組織になってしまったのか・・・・
このままお飾りの教祖として一生を遂げるのか・・
もう辞めたい・・・
一度俺は自分の想いをケンジに漏らした事があるが
「無理です。今更辞めるなんて無理です
ハコ様、あなたは選ばれ、特別な教祖なんです」
「何が選ばれた教祖だよ
実際に教団を運営し、権力を握ってるのは
お前とユウジだろ・・・」
「ハコ様、もっともっとでかくなりますよ
皆がハコ様を敬愛するようになりますよ!」
「ケンジ・・もうやめてくれよ・・
ハコ様って呼ぶなよ・・昔みたいに
ため口で話してくれよ
お前まで、そういう言葉使い使われると
俺、本当に寂しい気持ちになるんだよ・・・」
「ふ~わかったよ・・
ユウジに固く言われてるんだけど、わかったよ」
「なぁどうなるんだ。俺?」
「どうなるって偉大な教祖になるんだよ
すげーじゃん!俺やユウジじゃここまで
上手くできなかったぞ」
「お前、楽しいか?
これ以上信者集めてどうするんだよ
一体何をしようとしてるんだよ・・」
「う~ん、しょうがねーなー
ユウジに口止めされたんだけど・・・
実はな・・国をつくるんだよ
俺らの国だよ」
「く・・国・・・?」
「そう、ある県の広大な山や敷地を買い取って
そこに、国をつくるんだよ
すげえぞ、教祖であり国王なんだよ!」
「アハハハッッハ、
宗教の次は国までつくっちまうのかよ・・・」
「な?ワクワクするだろ?
お前が国王だ!俺らに任せてろよ!」
そして、ケンジは楽しそうに話し終えると
俺から離れていってしまうんだ
何が・・・・国だ・・・
ふざけるな・・・
俺は教祖を心底やめたくなる
続く
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