「由香里何してるの~」
妹の部屋に入ると、
由香里は嫌悪感をあらわにする。
「私の部屋に入らないでって言ってるでしょぉぉ。
なんで入ってくるのよ」
「ひどいなぁ。この世でたった一人のお兄ちゃんだぞ。
そういう口の聞き方はないんじゃないかい?
お兄ちゃんだって傷つくぞ。」
「もういいから出ていってよ。」
「冷たいなぁ。
体は大丈夫なのか?
初潮ってしんどいだろ?
お兄ちゃんがお腹でも撫で撫でしてあげようか?」
ゆっくり妹の方に手を伸ばし、
由香里のお腹を触ろうとすると、
妹はそれを避けるように逃げ出す。
「やめてよおおおおお。
気持ち悪いいぃぃい。
お母さああああああん、助けてええええええ」
由香里の叫び声を聞いて、
夕飯の準備をしていた母は、
走って部屋に入ってくる。
「ど・・どうしたのおおおお」
「お兄ちゃんが私の体触ろうとしてくるるうう」
妹は母の背に隠れるように、顔を出している。
「あんたあああ由香里に何したのおおおおおお!!!!」
「何って、初潮で大変だから、
由香里のお腹撫でであげようとしたんだよ。」
「ともあき!妹に向かって初潮とか
そういう言葉使うの止めなさい。
それにもう由香里の部屋に入っちゃだめ。」
「何でだよ!お母さん僕は由香里と仲良くしたいだけなのいぃ。」
「もういいわ、ともあきは、私が夕飯作ってる間は、
リビングにいなさい。」
母は僕の腕を掴み、部屋から連れ出そうとする。
まーた怒られた。
なんだい!なんだい!
もうこうなったら許さないんだからあああああ!
僕は怒りを胸に秘め、
ひとまず母の言われた通りリビングで、
夕飯が出来るのを待っている。
何で由香里も母さんも僕を邪険にするんだい!
そもそも由香里が僕を嫌うからいけないんだ。
由香里が僕を愛してくれればお母さんだって安心してくれる。
よーし!今晩由香里に愛される兄に絶対なるぞおおお。
僕は計画を立て、どんな風に遂行すればよいか考えていると、
いつの間にか夕飯が出来上がったようで、
テーブルに赤飯とおかずが置かれている。
「わーい赤飯だあああ」
赤飯好きの僕としては、
思わず歓喜の声が溢れてしまうが、
お母さんにはそれが妹の生理を喜んでいるように思われたみたいで、
またキツイ視線で睨みつけられる。
ふん、もういいよーだ。
妹や父がリビングに集まる前に
僕は一足先に赤飯を食べ始めた。
「美味しいいー赤飯美味しいよー」
「黙って食べない!」
母がまたにらみつけてる。
でも僕はもう気にしない。
だって今晩きっと妹は僕の事を好きになるから。
そうなればお母さんのイライラも収まるはずだ!
僕はテーブルに置かれた赤飯とおかずを食べ、
皆が揃う頃には既にお腹がいっぱいになり、
自分の部屋に戻る事にした。
続く
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